

筋力アップのメカニズム
軽い負荷でも大きな成果が得られる加圧トレーニングの筋力アップ効果。そのヒミツは速筋が鍛えられることにあります。
| 1.筋肉には2種類ある | 人間の筋肉には、酸素を使って活動しほとんど太くならない「遅筋」と、酸素がなくても糖を燃焼させて活動でき、太く発達する「速筋」があります。筋力アップするには、この速筋を鍛えます。 |
| 2.速筋を鍛えるには | 遅筋は軽い運動でもすぐに活動をはじめるが、速筋は大きな負荷がかからないと動き出さない。通常は、ハードなトレーニングでのみ鍛えられます。 |
| 3.加圧によって血流を制限 | 加圧することで血流が適正に制限されると、遅筋が活動するための酸素が不足します。この状態でトレーニングをすると、酸素がなくても動ける速筋が活動し始めます。 |
| 4.筋肉が“だまされる” | 加圧によって、筋肉はハードなトレーニングをしたような状態と同じになり、筋力がアップされます。つまり、筋肉が加圧に“だまされる”ということです。 |

成長ホルモンアップのメカニズム
加圧トレーニングの効果のひとつとして注目されているのが、成長ホルモンが多量に分泌されること。若返りやダイエットに効果があると期待されています。
| 1.乳酸が蓄積する | 速筋が活動をすると、老廃物である乳酸が生成される。加圧によって血流が制限されているので、乳酸は筋肉の中に蓄積されていきます。 |
| 2.成長ホルモンを分泌する 指令が出る | 乳酸がたまると、感覚神経がそれを察知して、脳の視床下部という部分に信号を送る。視床下部はさらに脳下垂体というところに成長ホルモンを分泌させるように指令を送ります。 |
| 3.約290倍の成長ホルモン で若返り | 加圧トレーニング後に血中に含まれる成長ホルモンを計測すると、通常のトレーニング時の約10倍、安静時の約290倍にもなっていた。成長ホルモンは「若返りホルモン」とも呼ばれています。 |
| 4.ダイエット効果に期待 | 成長ホルモンは、中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する効果がある。これによって体脂肪を減らす効果が期待されています。 |
加圧トレーニングに期待できる効果
加圧トレーニングの効果のひとつとして注目されているのが、成長ホルモンが多量に分泌されること。若返りやダイエットに効果があると期待されています。
■ 基礎代謝アップでやせやすい体に

筋肉は活動するためにたくさんのエネルギーを使います。つまり、筋肉がより多くあれば、それだけ脂肪を燃焼しやすく、やせやすい体といえるのです。 特に運動しなくても消費されるエネルギーのことを基礎代謝といいますが、筋肉が増えれば増えるほど基礎代謝が上がります。
加圧トレーニングによって筋肉が増大すれば、やせやすく太りにくい体になるのです。これがダイエットには大切なのです。加圧トレーニング経験者に「冷え性が治った」「汗をかきやすい体質になった」という人がたくさんいますが、 これは基礎代謝が上がった証拠。ダイエットだけでなく、なかなか直らなかった不調の改善も期待できます。
■ ケガのリハビリに大きな期待

軽い負荷の運動で、血行や成長ホルモンの分泌を促進できることから、スポーツ等によって負ったケガのリハビリ(医師による加療後の運動療法)として、加圧トレーニングを取り入れ、大きな効果を上げている事例も多々あります。
これらは加圧によって起こる血流の変化と、多量に分泌される成長ホルモンによるものと考えられています。
■ 脳梗塞などの後遺症改善に

医療の現場では、脳溢血や脳梗塞などが加圧によって改善されるケースが報告されています。従来のリハビリから考えると、まさに革命と呼んでもいい効果が上がっています。
ただし、これらのケースは医療的な診断、処方の下で行わなければならないため、医師の加圧トレーニング資格者の下で指導を受けることをおすすめします。
■ 宇宙飛行士の筋力低下防止に

宇宙空間では、重力がないために1日に約1%もの筋肉が失われていきます。長い宇宙滞在の末、地球に帰還した際には、筋力が低下して歩くこともできなくなってしまうといいます。
宇宙飛行士はこの筋力低下を防ぐために、1日2時間ものトレーニングをしなくてはならないそうですが、短時間で効果の上がる加圧トレーニングなら、貴重な宇宙飛行士の時間を節約できます。
現在、研究が進められていて、宇宙で加圧トレーニングが行われる可能性もあります。










